私が中国にいた時、日本人は頭を下げ、「ありがとう」「すみません」をいつも言っている印象を持っていました。日本に住む時間が長くなればなるほど、日本人の事をより深く知り、中でも、責任感の強さに一番感動しました。
そのきっかけはお寿司屋でのアルバイトです。
仕事に入る前のオリエンテーションで、まずルールの厳しさに驚きました。 スタッフの方への挨拶に始まり、ドアの開け閉めも手ではなく、肘で押し開けます。その後、手洗いをするのですが、普通は手だけ洗うと考えますが、それだけでは殺菌が充分ではないので、手首から肘までも洗わなくてはなりません。
そして、それを繰り返します。さらに、帽子から髪が出ないようにし、制服に着替え、出勤より 4分早く打刻し、エプロンにローラーをかけ、髪の毛などを取り除きます。そして、4分間の間に店長から健康状態と身だしなみの確認を済ませ、朝礼をしました。
私はこの時点で、入店の準備は、出来たのだと思いましたが、そうではありませんでした。マスクをかけ、更にまた手洗いをするのです。私は、手洗いの頻度に対して、驚きを隠せませんでした。
マネージャーは、そこで私達に説明をしてくれました。
十分に殺菌しないと、お客様が食中毒になるかもしれません。だから手洗いはちゃんとしてくださいと、その言葉で、留学生の私達は入る前の準備に関して理解が出来ました。 その後は、殺菌だけではなく、食材の安全管理にも感動しました。
食中毒をおこさないために、新鮮な魚のように見えても、当日廃棄すべきものは、ノートに記入をして全部捨てます。この点について、私達中国人は食べられるものは廃棄せず、「そのままとっておいて、明日使うから」と、利益を優先し、お客様の立場に立たない飲食店持ってあります。自国の欠点の部分は言いたくないのですが、認めたくなくてもこれは事実です。
4月から別の場所でもアルバイトを始めたのですが、そこでは寿司屋ほどではありませんが、やはり、新鮮度を落とさないようにラップをして常に冷蔵庫に保存し、使う量だけ出します。 そして、お客様に対し、目で見ても美しいように盛り方を工夫します。
私は日本以外の国に行ったことはありませんが、日本ではお客様は神様であると感じることができるとそう思っています。
中国も日本のように、お客様を大切にすることで、いつの間にか、中国でも「中国製」が安心、信用の理由で、多くの人に認めてもらうため、私達中国人は日本人に見習う事があると思います。それは、「おもてなしの精神」です。 (1054文字)
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